権威の象徴
機能上は、機械的破壊力に対する抵抗性や耐火性が特に重視されるし、他方、一国・一地域を支配する権威の象徴として意匠面でも細心の注意が払われたに相違ありません。
その意味では城郭こそ、その時代その地域における最先端の技術を駆使した外壁リフォームであったと評しても過言ではあるまい。
そして機能面でも意匠面でも発展の一つのピークに達するのが、姫路城に代表される白璽総塗籠式の城郭でしょう。
城郭の性格そのものを論じることは本書の範囲外であるが、左官工事との関わりあいにおいて一応その変遷は辿っておかなければなりません。